人は生きていく上で様々な問題や状況に出合います。そうした問題をかかえた人の立場に立って天地金乃神様に祈り、同時に、その問題に込められた神様の祈り、常に人の助かりを願う神様の心を人に伝え、そこに神様と人間とのたす借りが生み出されるはたらきを、「取次」といいます。
人間は問題をかかえたとき、そのことに振り回され、自分自身の大切な生き方までも見失ってしまうところがあります。取次を頂くということは、こうした様々に揺れ動く私たちを根底から支える、大きないのちのはたらきに気づくことです。言い換えれば、人が神様と共に生きる本当の生き方、真実のあり方を自覚することです。
こうした神様と共に生きる生き方によって、様々な問題の中に確かな神様の祈りを感じることができ、前向きに問題を乗り越えて生きる力がわいてきます。
しかし、神様の願いはそれにとどまりません。そうした取次のはたらきを世の人びとに伝え、お互いに助け合い、支え合っていく生き方を実践していくことを、神様は私たちに願っておられます。
したがって、取次は人の願望を成就するためではなく、どんな状況の中にあっても、神様のおかげの中にいかされているという事実に目覚め、人が共に助かっていくための根本のはたらきです。